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盆栽にとって水は、無くては成らないものです。
盆栽を健康に保つ為に、その盆樹に合った水遣りを工夫しましょう。
盆栽にとって水とともに、大事なものは空気です。
「水遣り」は、水と空気を根に補給することでもあります。
ここでは、水遣りに関わる、一般的な盆栽鉢と水の関係を簡単に、私の経験則からお話します。
盆栽鉢に水を掛けますと、用土の中の空気を押しだし、水が通った後に新しい空気を引き入れます。
タップリ水を遣った後は、しばらくの間、底に水が残ります。
一般的な盆栽用土(2〜5ミリ粒)で、底から1cm位です。
この深さは、盆栽鉢の底面積とあまり関係がないようです。(下記の資料をご覧下さい)
これを私は、停滞水と呼んでいますが、学術的根拠はないので、間違っているかも知れません。
この底に残った停滞水は、鉢を傾けることで調節できます。(重力による、排水作用)
しかし、盆栽鉢底の水分は、表面張力や水特有の性質などで、想像以上の量が残ります。
これらの水分量は、用土の量と盆栽鉢の底面積の、影響を受けます。
この停滞水が無くなり、用土が含む水分量も少なくなった頃が、水遣りの適期です。
一般の愛好家の水遣りは、一日の決まった時間に、1〜2回が普通だと思います。
そこで、水遣りの適期を、このサイクルに合わせる、工夫が必要になります。
特に、小品盆栽の場合は、停滞水の影響が大きく作用します。(盆樹鉢の深さに制約が有るので)
この影響で樹種によっては、浅い鉢が不向きなものもあります。
浅い鉢の場合は、停滞水の影響が大きくて、水分量が適度な状態の期間が短く、過湿の状態が長く続きます。
そして、乾き始めたら一気に乾いてしまいます。
停滞水を利用しない場合は、鉢を傾けたり、鉢穴からシュロ縄などを垂らして、停滞水を排水させましょう。
水はけ良く、水持ち良くするためには、用土の大きさと量を、工夫しましょう。
大きさをそろえると、隙間が多くなります。(保水量から見た場合は、6ミリ粒の単一が停滞水量が多い)
2ミリ粒以下だけにすると、毛管現象で上部まで、水浸し状態になります。
(空気が入らなくなるので、微塵粉を抜く理由の一つです。)
しかし、停滞水を確保するため、または水はけを良くする目的で、小品盆栽の植え付け時に、
底にゴロ土を置くことは、現実的でありません。
盆樹を植え付けるときに、小粒の用土が下へ落ちて混ざりますから、目的の効果が無くなります。
2〜5ミリ粒混合の用土で、完全に微塵粉を抜いて用いれば、理想的です。
(植え付け後、タップリと水を掛けて、鉢底から流れ出る水が、透明になった状態が、これに近いです。)
この大きさの用土であれば、灌水中にも表土上に水は溜まりません。
用土が崩れてきて、3秒以上水が溜まるようになれば、黄信号です、5秒溜まるようになれば、
直ぐに植替えましょう。
根に十分な空気が、届かなくなっています。
ついでに申し添えますと、赤玉土にその約3割(容積比)の砂を加えれば、松柏、雑木、実物などの
小品盆栽用万能用土として使えます。
小品盆栽は、植替えのサイクルが早いので、配合を変えるメリットは、それ程多くは有りません。
水遣りに不安が有るうちは、ご自分の水遣りのサイクルに合わせて、鉢の形・大きさを決めるのも、
一つの選択肢になります。
繰り返しになりますが、小品盆栽に限れば鉢内の保水量は、用土の材質よりも、その粒の大きさと量に左右されます。
そして用土の量とは、鉢の大きさで決まります。
同じ形状であれば、台所で使う水切り用の、ステンレスのザルが、一番早く乾きます。
その次が、蘭栽培用の素焼き鉢です。
プラスチックや、鉢内部全面にガラス質の、釉薬が掛かったものは、乾きが最も遅いです。
なぜなら、鉢の材質によって、停滞水の排出の仕方が、変わるからです。
特に、プラスチック製の新しいうちは、表面張力が大きく働いて、用土が乾くのに掛かる時間が、
素焼き鉢との差が、倍以上も開くことが有り得ます。
植替え予定の鉢に、予め用土を入れて水遣りの後の、乾き具合をテストしておくと、良いかも知れません。
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経験の浅い方で、水遣りに自信が持てない方は、
少し大きめ、深めの鉢で、育ててみましょう。
2ミリ以下の用土は、使わない様にしましょう。
水遣りは、鉢底からきれいな水が流れ出るまで、タップリと遣りましょう。
ご自分の水遣りのサイクルに合わせて、停滞水の扱いを工夫しましょう。
5秒以上表土上に水が、溜まるようになれば、直ぐに植替えましょう。
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