Bonsai Guide Book In Japan           Index-j  >  Miyabi Bonsai-Art  >  First step of Bonsai display 2    


MIYABI BONSAI-ART by Higuchi Takeshi
"Display of Bonsai, Suiseki and Curio in Tokonoma"
盆栽の飾り方 U  /  First step of Bonsai display 2.
summary in English here


項  目
盆栽の飾り方 U


Vol.20   資料編 / 道具類

Vol.21    盆器
Vol.21.1 盆器の特性
Vol.21.2 名鉢の条件
Vol.21.3 盆器の取り扱い方
Vol.21.4 盆器の呼称と表記(Vol.19.30)
Vol.21.5 鉢合わせ

Vol.22    飾台
Vol.22.1 飾台について
Vol.22.2 用材と特徴
Vol.22.3.1 形の種類・飾り棚
Vol.22.3.2 形の種類・机卓
Vol.22.3.3 形の種類・小卓
Vol.22.3.4 形の種類・高卓
Vol.22.3.5 形の種類・天然彫
Vol.22.3.6 形の種類・地板

Vol.23    添配
Vol.23.1 添配の区分
Vol.23.2 添配の使い方
Vol.23.3 添配の種類 1
Vol.23.4 添配の種類 2

Vol.24    掛物
Vol.24.1 掛物の使い方
Vol.24.2 補助用具

Vol.25    保管
Vol.25.1 保管箱を作る
Vol.25.2 保存・保護の工夫




盆栽の飾り方 T

Vol.10    盆栽飾りの基本


Vol.11    季節を表現しましょう
Vol.11.1 初夏の飾り
Vol.11.2 秋の飾り

Vol.12    盆栽の飾り方について
Vol.12.1 季節を表現しましょう U
Vol.12.2 想像力を膨らませる飾り
Vol.12.3 景色を広げる工夫
Vol.12.4 空間の使い方・間合いの取り方

Vol.13    陳列の作法
Vol.13.1 基礎事項
Vol.13.2 品格を理解し、体得する

Vol.14    盆栽とは飾って楽しむもの
Vol.14.1 盆栽とは
Vol.14.2 盆栽の目的
Vol.14.3 盆栽の歴史
Vol.14.4 盆栽の大きさについて

Vol.15    盆栽の樹形は自然樹が手本
Vol.15.1 直幹
Vol.15.2 斜幹・吹き流し
Vol.15.3 模様木
Vol.15.4 懸崖・半懸崖
Vol.15.5 株立ち
Vol.15.6 筏吹
Vol.15.7 根連なり(ねづら)
Vol.15.8 文人木

Vol.16    盆栽向き樹種の分類
Vol.16.1 松柏盆栽
Vol.16.2 雑木盆栽
Vol.16.3 花もの・実もの盆栽

Vol.17   主要参考文献

Vol.19   盆栽用語集・英訳対照


Vol.19.00   樹種名集
Vol.19.10   樹形名集
Vol.19.20   用語集
Vol.19.30   鉢用語集
Vol.19.40   盆栽のサイズ










































Vol.22  資料編 / 道具類、飾台 1-4

Vol.22.1  飾台について


 飾り棚は、今や小品盆栽飾りに、不可欠の物となっていますが、現在のような棚が作られるようになったのは、明治末期から昭和初期の頃のことです。 江戸末期から明治にかけて、いわゆる文人趣味が盛行し、文人たちは茶棚や中国製の、骨董品を飾る棚を流用して、小盆栽や水石、文房具などを、身近に飾って楽しんだと伝えられています。 小品飾り棚は、この伝統を踏まえ、松平頼寿伯爵など小物盆栽の先駆者たちが、唐木細工師に特注して作らせたものが、原型となりました。 


 現行の小品飾り棚も、その材質や形状によって、真・行・草に分けられ、真の主木を中心とした飾りには真の棚を、行体が主木なら行の棚を、草体なら草の棚を用いる様にします。 しかし手持ちの棚には限りがあり、あまり厳密に考えると、使える棚がなくなってしまうので、位取りを重視しつつ出来るだけ、バランスの取れた飾りとなるように、心がけることが大切になります。 卓、地板頬についても同様です。 


 形状は基本的に、重厚で力強いものほど真の要素が強く、柔らかく繊細なものほど草の要素が強くなります。 また材質では、唐木(紫檀、累檀、鉄刀木、花梨など)が真。樟、桑、楓や黄楊をはじめとする雑木物が行。 竹、葦、その他軽妙な材の物が草に分けられます。 表面仕上げでは、基本的に漆塗りを真とし、素地仕上げが草で、中間的な形態が行となります。



Vol.22.2  飾台用材の種類と特徴



Vol.22.2.1   紫 檀 (したん)
 インド及びセイロン島原産の豆科の植物。 幹径が四〜五センチの巨木もあるようです。 材質は堅く、心材は暗紅紫色で美しい。 堅木材の代表格だが、その良材は、江戸時代末期までに切り尽されたようである。 それらは古渡り紫檀と呼ばれ、特に珍重されている。 これらの用材は、切り出されたからといって、すぐに使用されたわけではなく、少なくとも十年、二十年、場合によっては半世紀近くも寝かせておいて、材質の狂いをなくすように努めていたようです。


Vol.22.2.2   黒 檀 (こくたん)
 インド及びマレー原産のかきのき科の常緑高木。材質は堅く、心材は木目がこまかくて堅い。 心材の色は、光沢をはなつ黒色で美しい。 唐木といえば、紫檀・黒檀と一口にいわれるほどの代表的な堅木です。 別名を、烏文木・烏木・黒木と言う。 普通、高級なソロバンの枠材として使われているため、なじみが深いようです。 卓に作った場合には、紫檀とは異なり黒色の地肌が冷たく、鉱物的な美しさ、光沢をあらわします。


Vol.22.2.3   鉄 刀 木(たがやさん)
 インド及びマレー原産の豆料の植物。 喬木で材質は堅く、独特の味わいを持っています。 この木の持つ豪華さ、美しさが珍味家に好まれるようです。 鉄刀木は、紫檀・黒檀と並ぶ代表的な唐木細工だが、その材質の堅さからその名称が付いたといわれています。 これも、紫檀と同様に、古い時代に産出したものほど、材質は緻密で良材であったと言えます。 材質の堅いものなので、取り扱いには十分な配慮が、必要だということは、他の卓類の場合にも同様ですが、特に、鉄刀木には、もろい面があるので注意が必要です。


Vol.22.2.4   花 梨 (かりん)
 盆栽家にはなじみの深い、花梨樹のことです。 バラ科の落葉高木で、中国からの渡来樹で、古くから庭木や実物盆栽樹として栽植されていました。 もちろん用材として使われるものは、中国を原産にするものがほとんどで、幹周は二メートルを超すものもあったようです。 従って、用材としての産出も多く、ごく一般的に使われ、普及品的な性質を持つ用材です。 ただ、同じ花梨材であっても、木目の荒いものと細目のものがあり、ごく良い質のものは紫檀とも見違えるものもあるほどです。 花梨材の木目には、縮れ目・五目等のものがありそれらを用材にして卓に作ったものは、独特の風趣がかもし出され、紫檀と同格に扱われる場合もあります。


Vol.22.2.5   黄 楊 木 (つげ)
 わが国に自生するツゲ科の常緑小高木。木目・地肌の美しい堅木で、関東以西の各地に、多少品種の違ったものが自生しています。 用材として使われるのは、本つげで、これは伊豆七島に自生するものに限られています。 昔から、印材・版木・櫛・将棋の駒に作られ、緻密な材質と持ち込むに従って、にじみ出る自然な着色の美しさが、この材の特長です。 これだけの材質なので、卓材にも使用されていたわけですが、あまり大きなものは、作られることはなく、中卓・小品卓程度のものに使われることが多かったのです。 


Vol.22.2.6   竜 眼 木 (りゆうがんぽく)
 中国原産のムクロジ科の常緑高木。 雌雄異株の樹木だが、果肉は食用・薬用になります。 竜眼木は、それほど堅木ではないが、木目は細かく、持ち込んで年代が経つと光沢を放ち、落着いた色合いに変って来る特長があります。 竜眼木には、用材としては根の部分も使った天然木が多いようです。


Vol.22.2.7   唐 桑 (からくわ)
 中国から渡来した桑材のことです。 材質は密で、柔かい光沢を生じます。 桑卓の特徴は、その趣の柔らかさにあって、雑木類の卓としては重宝します。 


Vol.22.2.8   舞 ぶ ど う (ビラン)
 おそらくビランのことと思われます。 和名をばくちの木といい原産地は、インド・中国と言われています。ばくちの木の葉からは、ばくち水という咳止め・鎮静剤が取れます。 この木の特長は木目にあり、球状に入り混じっているため、樹輪目(別名・ぶどう目) になっていて、大変趣のあるものです。 舞ぶどうという呼び方も、木目の状態から名がついたと思われます。 もちろん、ビランはぶどう科ではありません。 ぶどう料の樹木では、用材になるほどの太さに生育するものはありません。 比較的古い時代から作られていたようで、舞ぶどうのこれらの作品は、言い尽せない風格があります。 


Vol.22.2.9   黒 柿 (くろがき)
 台湾・フィリッピンに自生する柿の木科の常緑高木。材質は、芯部は黒く、木目も細かく堅い。 材質は、黒檀に似ていてる所もあるが、黒の縞目と褐色の縞日の織りなしたような美しきがあります。 材は、光沢が少なく、むしろ艶消しと言えるような肌目のものに柔らかみ、趣といったものがあります。 幅広い板目のものは取れないせいか、中品・小品の作によいものが多く見られます。 



NEXT  UP




前のページに戻る場合は、ブラウザの”戻る”ボタンを使ってください。
全てのページにおいて、 文章・画像および写真の無断転載を一切禁じます。
To come back to the previous page use the "back" button on your browser.
No photos, images and texts may be used without permission.

Copyright(C) Higuchi Takeshi and MIYABI BONSAI-ART All Rights Reserved.
Copyright(C) GREENNOTE Inc. All Rights Reserved.


MIYABI BONSAI-ART is sponsored, designed and maintained by GREENNOTE, Inc.
Special thanks to Susi Poulson, Issen Yamamoto, Masaru Urabe, Kindai Bonsai, El Dorado Bonsai School.
Appearance : 2000/10/26 , Last modified: 2003/04/08

  UP

     "Bonsai Guide Book In Japan" produced by Higuchi Takeshi and MIYABI BONSAI-ART.