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MIYABI BONSAI-ART by Higuchi Takeshi
"Display of Bonsai, Suiseki and Curio in Tokonoma"
盆栽の飾り方 U  /  First step of Bonsai display 2.
summary in English here



Vol.20  資料編 / 道具類   /  Item for display.

 この項では、盆栽の飾りに使われる道具類・小物についての、資料をまとめてみました。 盆栽飾りの歴史をたどると、膨大な情報量になりますので、主に現代の小品盆栽の飾りを、主体にまとめました。 さらに詳しくは、下記の主要参考文献に当たって頂きたいと思います。 また、盆栽飾りの各流派の、詳細につきましても直接お問い合わせください。(リンクのページに、ホ-ムペ-ジが紹介されているものもあります。)

 名称・呼称などにつきましては、盆栽界で通称とされるものや、他文化の影響などもあり、必ずしも統一されておりませんが、ここでは、日本盆栽共同組合編の美術盆器名品大成の表記、またはそれを簡略したものを使用しています。小品盆栽の樹種名、樹鉢名は、全日本小品盆栽協会において、悠雅小品登録された名称表記に準じています。

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Vol.21  資料編 / 道具類、盆器(盆栽鉢・水盤など)

Vol.21.1  陶磁器としての特性、盆器としての特性

  Vol.21.1.1  持ち込むということ
一般に陶磁器は、一定のレベル以上に造型され、焼成したものは年代を経ることによって、「わびた味わい」や 「さびた味わい」 が生じてきます。 これが、陶磁器としてのの特性です。 年代を経た陶磁器の扱い方には、細心の注意が必要です。 特に、陶器の中で軟陶として焼成されたものの保管には、気を配ってしなければなりません。
 保管するといっても、盆栽鉢や水盤の場合には、籍に入れて完全に保有するだけでは、盆器としての用や目的をはたすには、不十分です。 盆栽鉢・水盤として、使用しながらも破損させたり、傷つけたりしないように、取り扱わねば為りません。 保管しつつも使用することで、不慮の事故や汚れもつきやすいですが、その分だけ「わび・さびの味わい」は、早く現われて来ます。 この味わいこそが、盆器として最も尊いものです。


   Vol.21.1.2  わぴ・さびの味わいは、一種のヨゴレと風化現象です
陶磁器が年代を経ることによって、「わび・さびの味わい」がにじみ出て来ることは、化学組成から見れば、一種のヨゴレと風化現象といえるでしょう。 もちろん、「わび・さび」 の時代がついてきたからといって、すぐに価値を変えるわけではありません。 ただ、盆栽観賞上その味わいが、歳ふりた盆栽と大変良く調和して、鑑賞上尊いということがいえるのです。 もちろん、陶磁器の風化が始る歳月は、一様なものではありませんし、それを明らかにすることも、容易ではありません。


   Vol.21.1.3  盆器としての特性
 盆栽・水石の器としては、古いものにこしたことはないのですが、古いからといっても、盆栽・水石として適したものでなければ、使用できません。 盆栽鉢としては、古渡り盆器を最高とされていますが、形状の上では良品の多い中渡り盆器や、前期新渡のものでも、今では貴重品といえます。 更に、新新渡や日本鉢であっても、陶磁器としての条件が揃った佳品であれば、貴重品として取り扱わなければなりません。


 昭和期に入ってから、わが国の盆栽家や盆栽業者が、中国の陶工に型を示して製作させたものを、一括して新渡鉢(しんとばち)又は、大昭渡り鉢と呼ばれます。 時代(古色感)の乗りという点では、やはり古渡りや中渡り品には及びませんが、盆栽鉢としての使い勝手や、形が洗練されているという点では、むしろ、すぐれたものも多いのです。


 なかでも、白泥と呼ばれるものは、朱泥の原料よりも酸化鉄の含有量が比較的少なく、そのうえ、可塑性にとんだ粘土を用いて、ほぼ同じ温度で焼成した素地焼締物(きじやきしめもの)をいいます。 色は、朱泥・紫泥よりも薄く、淡黄色もしくは淡鼠色を呈しており、おちついた上品な色あいのものです。


 また、梨皮泥というのは、表面に梨地のようなこまかい粒状を呈するもので、なかなか雅趣があります。 シャモット(焼粉)を荒粘土や水簸粘土に10ないし30パーセントぐらい混入するといわれています。 ただし梨皮のあらわれ具合もくどくなると、全体として品格が失われます。


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   Vol.21.2  名鉢の条件



名鉢の条件には、幾つかの要点がありますが、それぞれの特色により、一概には言えませんが大まかには、下記のようになります。


   Vol.21.2.1   形が良く、使い勝手の良いこと
特別の場合を除き、実際には、使いみちのひろい、手ごろな大きさのものが喜ばれます。 古い磁器の場合は、特殊な形のものも見受けられますが、これは主として鑑賞鉢として使われるもので、一般には形の良い、常識的な形ものが、使い易く喜ばれます。


   Vol.21.2.2   時代の古いこと
新しいものでも名鉢はあるが、なんといっても、古いものは時代もあり、稀少性もあるので喜ばれます。
ただし、時代と汚れとは違うので、保存の良いものは新品同様の奇麗さを保っています。 まるで窯から出たての新品のようにも見えます。それで、古くて保存状態の良いものが、一番よいとされます。


   Vol.21.2.3   色斑(いろむら)や、ゆがみの無いこと
焼上りが端正で、釉にむらがなく平均していて、いびつやゆがみがないこと。 もっとも「火変り」「窯変」というようなもので、味のあるものも見受けられますが、この場合でも、いびつや庇がなく、釉がよくかかり、全体として奇麗な物が良品です。


   Vol.21.2.4   無庇であること
古い時代のものであっても、なるべくニュウ(ひゞ)や庇のないものが珍重されています。


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Special thanks to Susi Poulson, Issen Yamamoto, Masaru Urabe, Kindai Bonsai, El Dorado Bonsai School.
Appearance : 2000/10/26 , Last modified: 2003/04/08


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